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NOPが最も力を発揮できる分野です

ご予算に応じた作品の選定、舞台制作(演出、舞台装置、照明、衣装、舞台監督等のスタッフを集め、発注し、とりまとめる仕事)、出演者選び、出演交渉等、何でもご相談下さい。

特にオペラは予算規模や周囲の制作状況によって、どの程度の公演が出来るかが決まります。予算が少ないのに、その限度を超えた、余りに欲張ったことをしようとすると、あとで後悔するような結果に終わってしまいます。

NOPが今までに制作を依頼されたオペラ公演の内から、どこでも容易に公演出来るような小規模で、しかも大変評判のよかった実例をいくつか上げて、皆様のご参考にしていただきたいと思います。勿論、予算がより潤沢であれば、それは楽器や演奏者、歌手、合唱等を増やし、より公演の質を高めることが出来るようになります。

たとえばこんな公演なら

カルメン法廷  ビゼー作曲 ハイライト


学校の鑑賞教材としてもよく使われ、親しみ深い曲が多いこのオペラを、カルメン殺害の犯人として法廷に引き出されたドン・ホセを裁く裁判劇に仕立てました。次々と証言台に立つミカエラ、エスカミーリョ、フラスキータ達の証言に従って、回想的に「ハバネラ」「闘牛士の歌」「花の歌」等が歌われるシーンが華やかに展開され、オペラ「カルメン」を知らない人にも、ストーリーがよく分かるように工夫されていて、広い年齢層に亘って評判のいい公演です。


2000年、岩手県胆江地区高校芸術鑑賞会公演で、9校の高校生を対象に4か所の会場で6回公演、好評を博しました。このような合同公演は1校当たりの負担額を軽くします。演奏はピアノとシンセサイザーでした。

ヘンゼルとグレーテル  フンパーディンク作曲 ハイライト


 広く親しまれている童話に基づくオペラで、小さいお子さんにも楽しんでいただけます。温かい雰囲気を出すために布で仕上げたファンタスティックなセットが好評でした。お菓子の家が一瞬にしてお化け屋敷に変わったり、魔女が空を飛んだり、その魔女がヘンゼルとグレーテルに逆襲されてクッキーにされてしまうところなど、面白い見せ場の多いオペラです。音楽も子どもさん向きの楽しい曲が多く、最後の曲は会場の子どもさん達も一緒に合唱することが可能です。

2004年、杉並区立セシオン杉並ホールで上演。この公演は杉並区文化・交流協会が主催でしたので、大人3000円、小中学生1500円という低料金での鑑賞が可能となりました。演奏はエレクトーン2台でした。

おこんじょうるり  林 光 作曲


日本の民話に基づく面白い、親しみやすいオペラです。目の見えない巫女のお婆さんに命を助けられた子狐が、お礼にお婆さんと組んで不思議な浄瑠璃を語って村人の病を治します。やがて、お婆さんはお金持ちになりますが、子狐はお婆さんの身替わりになって殺されてしまうのです。子狐の死体を抱いていつまでも泣き続けるお婆さん、子狐を追い回したことを後悔して涙を流す猟師。滑稽でいて、しんみりとした余韻の残る珠玉篇です。

2002年、横浜英和女学院からの依頼で、同女学院内のブリテン・ホールで、芸術鑑賞授業として上演しました。演奏はピアノと打楽器でやりました。

あまんじゃくとうりこひめ  林 光 作曲
昔噺 人買太郎兵衛  間宮 芳生 作曲


二つとも日本の民話に基づいたオペラで、いずれも上記の「おこんじょうるり」同様、若林一郎の台本です。それぞれ凡そ30分位の小粒の珠玉篇で、両方合わせても1時間程の作品ですから、未だ長時間の鑑賞が無理な小さいお子さんにも楽しんで貰えます。NOPでは、この2作品は他のオペラと組み合わせて上演し、好評を博しました。
「あまんじゃく」は山奥に住む和風妖精が、瓜から生まれたうりこひめを、殿様の毒牙から救う物語。「太郎兵衛」は飢饉のため、思い余った農民の次郎作が女房おもんを人買いに渡そうとするが、その哀れな涙の別れに、ついほだされた人買い太郎兵衛が大失敗する物語。

「あまんじゃくとうりこひめ」は1997年NOP自主公演(なかのZEROホール)で、「おこんじょうるり」と一緒に上演。「昔噺人買太郎兵衛」は1998年、NOP自主公演(セシオン杉並ホール)で、「鳴神」と一緒に上演しました。

ミュージカル マイ・フェア・レディ  ヒットナンバー
カルメン・ファンタジー  ハイライト


舞台中央の宝箱から取り出す小道具や衣装を使い、台詞と演技で全曲聞いたのと同じような満足感を得たと評判の「マイ・フェア・レディ」。「カルメン、ファンタジー」は上記「カルメン法廷」の曲目を減らし、よりコンパクトにしたものです。

1987年埼玉県志木市民会館で 「まなびの会」主催、二期会制作の公演で構成と演出を担当し、地元のお子さん達、そのご家族達に楽しい曲が一杯あったと大変喜ばれた公演形態です。歌手8人、ピアノとシンセサイザー伴奏。

泥棒とミス・トッド


メノッティ作曲の喜劇オペラ「泥棒とオールドミス」に基づいた作品。訪れたヒッピー青年に熱を上げたミス・トッドは、彼をお尋ね者と勘違いして駆け落ちを決心するが、彼に断られて怒り心頭、警官を呼びに行く、だがしかし……。人情の機微をとらえた爆笑喜劇で、しみじみとした余韻を残す短篇オペラの傑作です。

1996年NOP自主公演としてなかのZEROホールで森公美子を主役に起用して評判となり、2001年、2004年、杉オペラ演技研究所公演として、セットを簡略化、研究生出演、ピアノ2台の伴奏で上演して好評を博しました。

セビリアの理髪師


これも家族みんなで楽しめる有名な喜劇オペラの傑作です。強欲な後見人の医者に軟禁状態になっている美女ロジーナのもとに忍び込んだ伯爵が、理髪師フィガロの助けを借りて、うまうま結婚に成功する物語。

1992年NOP自主公演としてこまばエミナースで上演。建築資材の鉄パイプにキャンバス布を張った簡単で雰囲気の出るユニークなセット。小編成オーケストラで雰囲気が盛り上がった演奏が評判でした。

以上は、小規模のオペラがどの位の金額で舞台を作ることができるかのおおよその目安です。なお、この予算には、交通費、宿泊費、会場費、プログラム、宣伝費など舞台以外の費用は含まれていませんのでご注意下さい。

市民が自分達で自主的な公演をしたいが、困っている部分があり、そこの部分だけを手伝って欲しいというご注文にも、喜んで応じます。今までにも演出(映画でいえば監督のようなものです)をして欲しいとか、出演者を捜して欲しいとか、指揮者を紹介してなどのご要望にも応えてまいりました。
 
勿論、NOPは依頼を受けて数千万円予算のオペラを制作したこともあり、そのようなご要望に応え得るノウハウも持っていますが、予算の多寡に関わりなく、いつも誠実ご要望に応えて来ました。出演者のランク、ホールの条件、オーケストラの人数などで費用は大きく変わりますので、まずはお気軽にご連絡、ご相談いただきたいと存じます。